「日頃、部下の言うことをよく聞く人のところでは比較的人が育っている

それに対して、あまり耳を傾けない人の下では人が育ちにくい

そういう傾向があるように思われる

(中略)

いずれにしても人間というものは

自由な意思、自主的な責任において仕事をするときに

一番喜びも感じられ、したがって創意工夫もわいて

仕事の成果も上がり、成長もするものである

だから人を育てるには、そうした自由な意思

自主的な責任をできるだけ生むような環境をつくることが大切になってくる

だから、できるだけ部下の意見に耳を傾けつつ、

相談的に仕事をしていくという姿が一番好ましいと思うのである」

【私の人の見方育て方 人事万華鏡 松下幸之助著】


これもまた松下幸之助さんの本からの引用です

どこを読んでも心に突き刺さることばかりです

昔は耳を傾けるという意味がわからず

そういう風に見せることで

いい経営者に見せるのかなと

非常に浅い見方しかできませんでした

50を過ぎて

ようやくもう少し理解できるようになってきたかもしれません

人がなにを喜びとして、成長するのか

会社や業績のことばかりを考えていた時期には

見えなかったことが

今ようやくわかる気がします