報徳の積小為大とは

大きなことをするためには

小さな事を積み重ねることだという言葉です

大きな大会で優勝しても次の日からまた練習です

小さな事というのは毎日という意味だと思います

日々どのように過ごしているかが後々大きな財産になるならば

今の過ごし方を振り返ってみると将来何が手に入るかが見えるということです

毎日仕事を一生懸命にする

行き帰りの時間を使って読書をする

明日は何をするかを考える

もう一つは

毎日仕事をただこなす

行き帰りは携帯のゲームをする

家に帰ってお酒を飲んでテレビを見て寝る

お酒もタバコもテレビもゲームも依存性の高いものです

そういうものを自己投資に置き換えることができるかどうか

なかなか難しいことですが

原因と結果の法則を言うならば

今何をしているかが将来を創るということだと思います

石川先生は８０になっても新しい勉強会の開催という目標を立て

日々勉強されていました

人生を生き切ったというものを見せていただいたような気がします

毎日積み重ねるのか

削り取っていくのか

どちらを選択するのかということだと思います

計画通り行かないのが当たり前です

どれだけ念入りに準備をしても

思わぬアクシデントが起きるもの

それが当たり前だと思っておいたほうがいいと思います

アクシデントを想定しておくと

何かが起きてもやるべきことはやるという考えになれます

むしろ想定外のことが起きることによって

そこに成長があるように思います

それをどう受け止めて

どう乗り越えていくか

壁というものは乗り越えられる壁しかあらわれないと言います

すばらしい人はたくさんの壁を乗り越えていると思います

アクシデントで会社は潰れないと思います

アクシデントをプラスにできるかマイナスにしてしまうか

その力の差が大きく関係しているような気がします

だとすると小さなアクシデントは

いっぱい経験しておく方がいいということになります

初めてお店を出した理由は

家族を養うため自分の暮らしを豊かにするためでした

しかし商売というものを勉強し

商売は売って良し買って良しの双方良しでないと上手くいかないことを知り

お客様のためにいい仕事をするという気持ちが芽生えました

そして社員さんを雇うことになり

人生の長い時間を職場という場所で過ごす社員さんに

少しでもここでよかったと思ってもらいたいと

社員さんのためにいい会社を作ろうと思いました

２０年たって

今はたくさんのお客様や社員さん、お取引先様に支えられて

現在があります

会長になった今

あらためて思うことは

仕事というものは世の中のお役に立つことだと思います

いままでは

お客様のためといいながら業績を向上させたいと思い

社員さんのためといいながら規模を拡大させたいと思い

社会のためといいながら会社を継続発展させたいと思っていました

理念を追求するのはなぜか

ミッションを追求するのはなぜか

ビジョンを達成させるのはなぜか

それが社会のお役に立てるからだと思います

同友会では

いい経営者になろう、いい会社を作ろう、いい経営環境を作ろうという

三つの目的が掲げられています

その先は世の中の役に立とうではないかと思います

目的だったことが新たな目的ができることで手段に変わる

上手く言えませんが

大きな目的が見えれば

今やっていることが目的に向いているかどうか判断できるようになります

会社というものは社業を通じて社会のお役に立つ

経営者は経営を通じて社会のお役に立つ

美容師は美容を通じて社会のお役に立つ

これが三方良しの精神かもしれないと思いました

わかったつもりでいますが

まだまだ深めていけそうな気がします